周辺環境により劣化状況が変わりますが、一般的には鉄部・木部で５年、外壁で８〜１０年が目安となります。外壁のひび割れや変退色、鉄部のさび発生などが現れたら、早めの塗り替えをお勧めします。そのまま放置していると傷んだ下地の補修費用がかさみ、塗り替えにかえって多額の費用がかかってしまします。

ただし、降雨・降雪時は施工を避けなければなりませんので、一般的に気候の穏やかな春期・秋期の施工が多いようです。

工期は塗り替え工事の規模や改修内容により異なりますが、標準的な戸建て住宅で平均１〜２週間前後になります。また天候により工期が延びても費用にはほとんど影響しません。

最近では環境問題への配慮から低臭タイプの弱溶剤型塗料や水性塗料の使用が増えていますので、あまり心配する必要はありません。小さいお子様やご年配の方がお見えになる場合は事前に業者へご相談されることをお勧めします。
近隣へは予め工事日程などお知らせし、工事中も十分に配慮しながら施工のできるリフォーム業者を選ぶことが大切です。

しかしながら、こうした工事によって起こる万が一事故に対応できるよう保険等に加入しているリフォーム業者を選ぶことも、業者選びの重要なポイントになります。

外壁ではアクリル系塗料で３〜５年、ウレタン系塗料で８〜１０年、シリコン系塗料で１２〜１４年、フッ素系塗料で１５〜２０年と言われており、屋根ではこれよりも数年短くなります。
これも、メーカーの指定する使用量と施工方法を守らなければ、性能が半減してしまうこともあります。
何よりも適切な塗料選定と確かな施工品質が提供できるリフォーム業者へ依頼することが重要です。
屋根や外壁の平米数を記載せず、『外壁一式〇〇円』などと記載されている場合はご注意を。

上記のとおり耐用年数の高い材料を選べば、その時の費用は少し高くつくかもしれませんが、塗り替えサイクルが延びるため、最終的には割安になります。
逆に安い材料を使うと、塗り替えサイクルが早くなってしまい付随する足場代などがかさみ、結果的に割高になてしまいます。
ポイントは塗り替えのサイクルをそろえることです。住まいのメンテナンスでは塗装はもちろん、シーリングや防水工事など定期的なメンテナンスが必要なものがあります。これらと耐用年数を合わせ、メンテナンスサイクルをそろえることで、トータルコストを抑えることができます。